うつ病の起源はいつから

うつ病の起源はいつから

いつからうつ病は存在していた?

うつ病と言う精神病が盛んに言われるようになったのはここ数年からですが、現代社会特有、いつしか特有の生活習慣病のようなものとして扱われることになったうつ病ですが、当然昨今で騒がれる前から存在していたことが確実でしょう。正式にうつ病としての病気として認定される前の話では、医師からは原因不明という診断を下されたなどという経験を持っている人もいるかもしれません。違う側面で名前を知られるのであれば本望かもしれませんが、正式にうつ病と呼ばれるものが広がったのは社会のゆがみから生じた人々を数多く診察することによって判明したと、そう考えた方が早いでしょう。どの道発症してしまうと仕事がままならないなんて、そんなことがあるのだろかと流行り始めた当初はたるんでいる、そんな風に見なしていた人が多かったと思います。

病状を実際に発症した人がここ50年を通してみたとしてもその数は微々たる物ながら確実に現代に向かっていくことで増えていった、そう考えるとしてもそもそもうつ病とは何処からその歴史と存在を認定されるようになったのかと、そこを気にかける人もいるでしょう。ここではそんなうつ病の歴史、その起源について考察していこうと思います。

精神をきたす病気としては、古代から存在していた

うつ病のみならず、精神をきたしてしまう病気としてはその歴史は古代期にまで遡ることができます。うつ病とは当時こそ呼ばれていない病名ですが、本格的に精神に関する病の研究が始まったヨーロッパなどの国では、『メランコリー』と呼ばれていました。この言葉は人間には血液を初めとする、粘液、黄胆汁、黒胆汁の4つの液体から出来ており、この4つの液体の内部バランスが崩れてしまうと体調不良が起こると考えられていました。

この中で『黒胆汁』が異常に多い場合には憂鬱な気質になるとされていたため、『黒い』・『胆汁』から古代ギリシャ語でメランコリーという言葉が誕生することとなり、そのメランコリという言葉の起源となるのです。

そして当時こそメランコリという言葉を生み出したのが、当時の古代ギリシャにおける初期の医師でもあった『ヒポクラテス』が唱えた『四体液説』が現在のうつ病となる症状が存在しているという起源だろうと考えられています。

メランコリという言葉が生まれたということは、うつ病に誓い症状を発症している人が現にいた事は確実と見ていいでしょう。その後研究を進められていくこととなりますが、18世紀から19世紀にかけて、ヨーロッパの各地からメランコリーという言葉が一時期消滅してしまいます。研究も行われていたのが何故、と考えてみようと思いますがそれはこの頃の時代の歴史敵意背景が大きく関係しているかもしれません。中世ヨーロッパの時代とはいえないころでありますが、まだこの時代であれば悪魔つきが存在していると考えられていたと考えたほうが自然でしょう。精神を病んでいる、それはつまり悪魔が取り付いているから医師の出る幕ではない、そんな風に考えられていたのかもしれません。

そもそもヨーロッパ地方において古代期は病気は天からもたらされた恩恵であり、試練であると考えられていたほどです。身体的に何処も異常がないのに精神が何処か通常と異なっているとなれば、悪魔のせいにしてしまった方が分からないという単純な理由を隠蔽することが出来る、そのためにもメランコリーという病名が存在しているのは都合が悪いとのことで、社会が隠蔽してしまった可能性もあるのではと考えると話が面白くなってきます。いつの時代でもプロパガンダ的に、都合の悪い事を全て超常的な事象と絡み付けて闇の中に葬ってしまっていたのかもしれませんね。

20世紀になり、メランコリーは復活する

そんな精神医学分野として、メランコリーという言葉を掘り起こした人物によってその後日本でうつ病と言う病気が正式に病名として認められるようになる、業績を成し得た医師がいます。20世紀に登場した精神病理学者『テレンバッハ』と呼ばれる人物が著書『メランコリー』を発表したことで、それまで悪魔の仕業ではないだろうかと、社会の底に葬り去られた言葉が再び浮上してきたのです。

テレンバッハは元々哲学を大学で学んでいましたが、その後ケーに火滑るく大学とキール大学で医学を、主に神経学を中心に専攻して医師としての道を開拓していました。彼の生きた時代は奇しくも世界大戦の最中、軍医として活動していた際に捕虜となるも、大戦を無事に生き抜いた彼はその後ミュンヘン大学で教授としての資格を得て、1956年にハイデルベルク大学へと移った際に、メランコリーと言う言葉とその病状を研究するようになるのです。彼がいなければもしかしたらメランコリーという症状は二度と掘り起こされなかったかもしれないことを考えると、ある意味医学界では異端な存在だったのかもしれません。

この研究によってそれまで精神医学などと戯言だろうとみなされていた精神医学会に風を巻き起こすこととなり、後にそれは世界全体においてそれまで不可解だとされていた病状を分析することが出来る手立てとなりました。近年ではこの著書と研究内容に異論を唱える人も居るとのことですが、逆にこの著書のおかげで現在までに問題となっているうつ病を詳しく研究する基礎とが出来上がったことを考えれば、あながちその研究内容が間違っているとは言い切れないでしょう。著書の中で述べられている『メランコリー親和型』という病状よって、その後のうつ病研究の核となる部分が形成されたことは確かな事実として肯定しなければなりません。

歴史上の偉人達も発症していた

古代ヨーロッパからメランコリーという言葉が誕生し、さらに症状を出している人は狩猟時代の頃からいただろうと考えられているうつ病ですが、正式に病気として認められるまでに約3700年ほどの時間を要していることを考えると、うつ病、当時の言葉でメランコリーと診断される症状を患っていた人は多いでしょう。メランコリーを実際に発症していたのは何も一般人だけではなく、歴史を変えた偉人や歴史の中で名を残す働きをした人などもいます

具体的な例を挙げると『元イギリス首相チャーチル』・『自然科学者ダーウィン』・『ロシアの作曲家チャイコフスキー』と、名だたる偉人たちがうつ病を発症していたと感がえら得ているのです。誰もが知っている海外の偉人ですが、日本人にもまだうつ病と呼ばれる病気は認知される前に発症した著名人がいます。それは『夏目漱石』・『芥川龍之介』といった文豪などに多く患っているのではないだろうかと分析されています。

何故彼らが発症するに至ったのかと言う原因については分かりかねますが、当時から名を知られていただけにストレスという名の精神疲労は計り知れないものだったのかもしれません。

現代の生活習慣病である、うつ病について考えてみる

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