休むときはしっかりと休む

休むときはしっかりと休む

早く治すなら、休養はしっかりと

病気を治すにはしっかりとした治療と休息が大事だと、大きな病気にかかったことがある人ならそう医師から言われたことがあるという人も多いと思います。どんなに治療を急いで原因を体から取り除くことに成功したとしても、その後の生活をすぐに取り戻せるかどうかという点とは繋がらないのです。むしろ焦れば焦るほど中々治らない病気に対して苛立ちを募らせていき、さらにいつまでここにいなければならないんだとストレスが溜まってしまう、なんて事は病院内でよくある光景です。このサイクルに陥っているときにはどんなに有効な薬であっても、どんなに生命力にあふれているからといっても治りは気持ちとは裏腹に回復からは遠ざかっていってしまいます。それこそ、癌の治療で腫瘍を取り除いた数日後、元気であれほど社会復帰することを待ち望んでいた患者が突如として亡くなってしまう、などという話もあります。

どうしてそうなるのかという原因については何とも言えません、ですがこの点についてはうつ病も同様のことが言えるのです。特にうつ病は肉体的にはそれほど深刻なダメージなどを受けるような症状が発症していないからこそ、尚のこと性質が悪い。自分の体は検査ではなんともないのに、どうしてここで薬を飲んで治療をしているのだろう、今すぐにでも仕事に復帰したいと考えてしまう、そうなってしまうのも無理はありません。この時本当に肉体的に動くことも難しいまでに体力が低下しているといった、明確な症状が出ていればある程度諦めも付くかもしれません、幾分か身体を動かすことも億劫ではないと感じる分だけ、うつ病にしてもそうですが、病気全般は治りが遅くなるものだ。

そうした状況に陥らないためにも病気を患っているならそれらしく、完治することを目的として療養生活をして行くことが病人に出来いる最大の仕事となっています。

休息はしっかりと

仕事と書きましたが、別段意味を大きく逸脱している使い方をしているのではありません、単純に完治するまでに必要な時間はかなり必要となることを踏まえて、休むのに専念しなければなりません。ではその休息をするということがうつ病ではどのような意味を持つことになるのかについて考察してみることにしましょう。

うつ病の治療法としては症状にあわせた坑うつ剤を初めとした薬物治療と、休息の二つを行っていきます。休息といっても単純に寝ていれば良いというわけではなく、ここで指している休息とは主に精神面での休息を意味しています。一般的には『こころの休息』と呼ばれていますが、これを心がけなければ折角処方された薬を飲んでいても回復するまでに、多大な時間を要することになってしまうのです。勘違いしては困る点としては、うつ病では身体的な休息ではその症状を緩和する事はほとんどありません、うつ病において最も重要なのは精神をいかに休ませられるかが大きなポイントとなっています。

こころの休息といってもすぐに実行できるわけでもないでしょう、うつ病などという病気を発症して、肉体的に問題がないとしたも精神状態が均衡が取れていなければ仕事など手に付くはずもありません。休職から溶けて仕事に復帰をすることを目標にしているのであれば、まずはしっかりとこころの休息を取らなければなりません。休みが仕事であるというのは、こういう意味となっています。

心の休息を十分にしたら

心の休息を取って、それまで言い知れぬ不安感や苛立ちや憂鬱な気分がなくなって気分が億劫な気持ちだけになってきたら、少しずつではありますが社会復帰に向けてのリハビリを開始していきます。リハビリといっても難しいことをするわけではありません、単純に規則正しい生活をして行くことが仕事を再開するために必要な手段となっています。朝起きて夜寝る、人ごみにまぎれても問題ないように電車に乗る、仕事においてよく行う単純作業を行えるかどうか、といったことをしていきます。リハビリといえばものすごいことをするのかというわけではなく、病気が発症する前に行なっていた仕事を行なうことが出来るかどうかを試しに行っていきます。

社会復帰に向けてのプレ準備などを済ませていき、主治医とも相談してその後の仕事への意欲、また今後再発するかもしれないうつ病を何とか抑えるためにもストレスを今後どのようにして軽減して行くべきか、また仕事に復帰してから定める目標を自分が叶えることが出来るくらいのハードルに下げて行動する、そうしてようやく長い療養生活から解放されて仕事を再び行なうことができるのです。

長くて険しい道のりになるかもしれませんが、そこを耐えて今は充電しなければいけない時期なんだと思いながら、自らの精神状態の均衡を保つようにして行くことが、うつ病治療完了となるのです。

仕事に復帰したから完治、というわけではない

うつ病を克服できて仕事に復帰できた、それですべてが元通りになると考えている人がいるかも知れません、結論から言うと予断を許さない状況であることは確かです。うつ病患者は休息などの治療を経て社会復帰できたとしても、その後またうつ病が再発する可能性としてはいまだに発症したことがない人と比べたら、残念ながら可能性は高いでしょう。

今までの遅れを取り戻そうとして再度頑張りすぎてしまった結果、うつ病が再発してしまったなどとなってはやり切れいないでしょう。そうならないためにも仕事復帰の前に考えなくてはならない、復帰した後のストレスとどう向き合っていくかをキチンとしなければなりません。ようやく日常に戻れたと高を括って再度仕事に精をあげすぎてしまってまた療養生活に戻ってしまうことも頻繁にあるので、無理をせず病気と向き合いながら自分のストレスを制御できるように務めていきましょう。

現代の生活習慣病である、うつ病について考えてみる

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